同担拒否とはどんな心理?オタクたちの実体験から考える同拒の意味【診断あり】

同担拒否とはどんな心理?オタクたちの実体験から考える同拒の意味【診断あり】
コラム

同担拒否とは、自分の推しを応援している他のファンを嫌だと思ってしまう心理。推し活やオタ活をしていると、周囲で同担拒否のファンを見かけることもありますし、自分が同担拒否になってしまうことだってあります。今回、VitaminDay読者の実体験や実際に自分も同担拒否になった経験がある筆者が、なぜ同担拒否になってしまうのかオタクの複雑な心理を考えてみました。同担拒否かどうかをチェックできる簡単な診断も作ったので、ぜひチェックしてくださいね!

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同担拒否とは?どんな心理なの?

同担拒否とは、自分と同じ推しを応援するファンが嫌で交流を拒むこと。つまり「推しが被っている子とは仲良くしたくない」という考え方です。
元々はジャニヲタ界隈で自分の推しタレントを「担当」と呼ぶ習慣があり、同じ担当の人とは交流を拒否します=同担は拒否します、というスタンスからきているとか。

ちなみに、同担拒否になる理由も人それぞれ。オタク仲間の意見を聞いてみると、
「同担と推しに対する解釈が一致しない」
「(リアコのため)恋のライバルの同担とは話したくない」
「どれほど推しに貢いだか、グッズは何個持ってるか、ライブに何回通ってるか、などマウンティングがしんどい」
というコメントがありました。

また、「拒否」の程度もオタクによって異なります。なんとなく距離を置く程度のオタクもいれば、中には他の同担に敵対心を剥き出しにし、攻撃的になってしまうオタクも。みなさんの周りにも、思い浮かぶ人はいるのでしょうか?

読者さんの実体験!なぜ同担拒否になったのか、その心理を聞いてみた

古参のジャニオタで、もともとジュニア時代から応援していたAさん

私が同担拒否だと気づいたのは、ジュニア時代からずっと応援してきた子が有名になり、新規のファンが増え始めたときです。新しいファンは彼のことをあまり知らないのに、前から知っているような雰囲気を出されるのが嫌でした。早い段階で彼の才能を見つけたのは自分だと思っていたので、他の人が同じように応援するのをうまく受け入れられなかったんです。今思えば、この気持ちは自分の感情を守るための手段だったのかもしれません。

仲の良い友人に推しを布教した結果、同担拒否になってしまったRさん

私の同担拒否に気づいた瞬間は、私の仲の良い友人がもともと私が好きで紹介したアイドルに夢中になり始めた時です。当時、そのアイドルに対して私はわりとリアコな感情を抱いていました。最初のうちは、友人と一緒に推しを応援しているのが楽しかったのですが、彼女がどんどん熱狂していくにつれて、嫉妬心というか、独占欲を持つようになってしまったんです。彼女が何を言ってもマウントに感じてしまい、正直とても辛かったです。結果的にその友人とも疎遠になってしまい、以来、自分と同じ推しを応援しているファンとは一定の距離を置くようにしています。

古参ファンからのマウントが嫌になり、同担拒否のスタイルに落ち着いたTさん

あるアイドルにハマり推し活を始めたとき、古参のファンと仲良くなりました。最初のうちはファンマナーとか裏情報などを色々教えてもらってありがたかったのですが、なんとなくいつも彼女から見下されているような感じもしていたんです。初めは交流が楽しかったのですが、徐々にマウントをとられる言動や「こうしなきゃいけない」とか「こうあるべき」という価値観を強要されるのがキツくなり、徐々に距離をおくようになりました。それ以来、同担さんには深入りしないようにしています。推し方は人それぞれですが、結局は自分が楽しめる推し方を無理なく継続できる範囲でやることが、一番幸せな推し方だと思います。

同担拒否は悪くない!同担拒否はその人なりの応援スタイル

同担拒否=ネガティブイメージが強いですが、個人的には「同担拒否」は悪いことではなく、その人の応援スタイルだと思ってます。「推しのことを1人で応援したい」という1人行動派の人、「自分以外の人間が推しの子を好きな様子は見たくない」など、いろんな感情があって良いと思うんです。

一部、悪意を持ったいたり、敵意を剥き出しにしていたり、自分勝手な理由で同担を拒否している人がいるのも事実ですが、同担拒否だからといって同担を敵視しているわけではない人もたくさんいます。

とはいえ、あまりポジティブではないですが、個人的に同担拒否になる気持ちは痛いほど理解できます。みんなの応援があってこその推しの活躍だとは思うのですが、とはいえ時間やお金を使っているし、そんな簡単に割り切れる感情ではないですよね。独占欲だって出ちゃいます。けど、その時々の自分の感情を否定せず、むしろ寄り添ってあげて欲しいです。むしろ、せっかく応援したいと思える推しがいるのに、その感情を拗らせて他人に悪意が向いてしまうことの方が悲しいと思っています。

私自身、昔は同担歓迎でしたが、今は同担拒否よりのスタンスです

私自身、以前は同担とチケットを連番で取っていたりしたのですが、席順が悪くて気まずくなったり、ファンサの奪い合いやマウントの取り合いで同担仲間とギクシャクしてしまった経験があります。喧嘩をしたとか大きなトラブルではなくても、小さなモヤモヤが溜まりストレスを感じるようになってからは、「やっぱり1人がいいな」と思うことが多いです。

同担との交流を完全にシャットアウトしているわけでもないのですが、自分にとって程よい距離感を意識しながら、基本的にボッチでの推し活を楽しんでいます。

同担拒否になる理由ってなんだろう?

推しがいる人なら、いつかは向き合うことになるかもしれない「同担拒否」。そこにはいろんな感情があるので、ズバリこれが理由!と言い切るのが難しいのが正直なところですが、過去の筆者の経験や周りのオタク仲間を見ていて、同担拒否という気持ちが起こる理由を考えてみました。

自衛のために同担拒否になる

解釈違いを起さないようにするため

同じ推しのファンでも、どこが好きか、どんな気持ちで応援しているかは人それぞれ。同じ推しを応援している分、自分と違う価値観を知ると「そうは思えない」「そんな感想を抱くの?」と疑問が浮かんでしまう時もあります。

同担同士のトラブルを避けるため

推しへの気持ちが強すぎるからこそ、価値観が合わない場合トラブルになることも。一度トラブルを経験していたり、周囲のトラブルを見たことがあると、自分の心を守るために同担拒否になる人もいます。

人付き合いや馴れ合いが苦手だから

「同担が嫌」というわけではなく、「現場やイベントでおしゃべりするのが苦手」という人もいます。推しや自担だけの世界に浸り楽しみたいけど、人によっては余計な気を遣ってしまい疲れてしまいますからね。

推しへの独占欲から同担拒否になる

推しにリアコ、ガチ恋しているから

推しを1人の人間として、本当に付き合いたくて真剣に応援しているファンもいます。
そのような方にとって同担の存在は、自分の大切な恋人に、他の人がキャーキャー群がっている感覚と同じです。当然、あまり良い気はしませんよね。

推しは自分だけのものだと思いたいから

いわゆる独占欲です。恋心がある場合もない場合も当てはまります。もちろん推しや自担は応援している皆のものです。けれどファンにとっては推しや自担はたった1人の存在です。他の人に対応しているところを見ると、嫉妬が湧いてしまうことだってあります。

もはや誰一人として推しに関わってほしくない

こちらは独占欲がかなり強い状況かも。単純に推しのパフォーマンスを褒めるだけでも、「やめてほしい」と思うほどです。自分の世界だけで推しを独り占めしたいと思っているタイプです。

シンプルに同担が苦手だから

同担にマウントや自慢話をされるのが嫌だから

「グッズをたくさん持っている」「ファン活動が長い」「特別にファンサをされた」とマウントをとられるのが不快という場合もあるでしょう。ファンに上下関係も何もないはずなのに、ファン代表かのような振る舞いをしている方もを見て、不快に感じるケースもあると思います。

同担の応援の仕方や温度感が自分とは違うから

応援している対象は同じなのに、使う金額や労力のベクトルが違うことで、お互い理解することができず、同担拒否になることがあります。

応援方法も人それぞれ。CD・グッズは購入せず・イベントやライブにも参加しない人もいれば、グッズを大量購入しイベントやライブを全通する人も。誰が正しいであったり、大金を使う人がえらいわけでもありません。価値観が違うのは当然なので、無理に歩み寄る必要はないと思います。

同担のファンマナーが悪く、一緒にされたくないから

マナーの悪いファンが悪目立ちしていると、「〇〇くんのファンはイメージが悪い」と印象がついてしまいがちです。
自分自身はしっかりマナーを守って推し活をしていても同じ推しというだけで、同じだけ非常識な人間だと思われてしまいがちなので、同担からは距離を置く人もいます。

同担拒否についてオタクはどう考える?

同担拒否の割合はどのくらいなのか

実際に同担拒否の割合はどのくらいなのか気になりますよね。公言していなくても、実は同担拒否です!ってオタクも多いかも…。


VitaminDay読者の中には、このような意見もありました!

私は基本的に同担拒否ではないな。
自分も含めてオタクは総じて推しの財布と思っているので、同担だろうが他担だろうが強オタだろうが弱オタだろうが厄介オタ出ない限りは1人残らず必要な存在だと思っている。
ただ同担拒否の気持ちはまぁ分からんでもない。
ジャニオタの同担拒否過激派みたいに独占欲と唯我独尊を煮詰めたようなものは流石に理解出来ないが、表では同担歓迎を謳いながらも内心はリアコ(ないしはそれに近しい異性への感情)による嫉妬心や、自分が異性として好きな推しに対して好意や性欲を向けられるのを嫌だと感じる気持ちは分かるかな。
同担拒否も、先に挙げた過激派だけではなくて、その嫉妬心で心を乱されたくないという自衛のためにそうしてるオタクもいるんじゃないかな。
自衛をしてトラブルや衝突を回避するのなら、それは否定もできないしむしろ賢いとは思う。

編集部内では、同担拒否のモヤモヤに共感できるというコメントも!

すう
すう
ちなみに私は同担OKな人間です!純粋に推しを応援する気持ちが強いので!推しの結婚騒動で「けじめのお祝いケーキ」ネタがありましたけど、これまでの人生の軌跡をエッセイで読んで、幸せになってほしいと思っています!

ななみん
ななみん
基本同担歓迎だし語り合いたいけれど、相手が「私が推しのことを一番理解してる」ってマウント取られると私も独占欲が出てちょっと仲良くなれないかも…ってなる面倒なオタク。これを私は、彼氏の女友達が私より彼氏のことを知っているアピールするあのモヤモヤと同じ現象だと思ってる。
YURI
YURI
なんか分かる気がする。
同担でも良い人は良いけど、結局人によるなって思う。
ななみん
ななみん
もしかしたら、同担拒否宣言してる子も過去にそういう経験があって別に推しを独占したいとかなくオタク同士の距離を置こうと思ってそういう行動になる人も一定数いそうだよね。

ジャニオタライターYURIが自分も同担拒否かもしれないと思い始める…

YURI
YURI
もともと推しに対して、恋愛感情もないし熱愛もバレなければ良いと思っているタイプ。同担拒否もあまりピンときてなかったのですが、自分の席のまわりに同担がいるとなぜか負けたくないと思っている自分がいることに気づいてしまったのです…。

しかも、見なきゃ良いのに同担のSNSを見てはファンサを貰ったことにモヤモヤしている時も。これってもしや同担拒否なのでは…。けど、娘の友達のお母さんがたまたま同担で、それに関しては「同士!!!」と思っているので、一概に同担拒否ではないのかも?

知らない同担に関しては拒否反応というか嫉妬心を持ってしまうのですが、自分のコミュニティ内ならむしろ同担歓迎です。私のようなタイプは、SNSで余計な情報や繋がりを持たないことが1番良いと考えます。

あなたは同担拒否?診断チェックリスト

最初から同担拒否のスタイルで応援しようという人は意外と少なく、どちらかと言えば応援するうちにいつの間にか同担拒否のスタンスになっていったという人が多い気がします。もちろん、本人が同担拒否じゃないと言いながらも、側から見ると明らかに同担拒否だというオタクもいます(笑)

私の体験も参考に、同担拒否の診断チェックリストを作ってみました。自分の推しへの気持ちや応援スタイルは、同担拒否にあてはまるかかどうかチェックしてみてくださいね!

  • 推し活に対して他人からあれこれ言われるのが嫌い
  • 1人で行動するのは好き
  • 同担と揉めたことがある
  • 同担が好きではない
  • 同担のSNSを見るとモヤモヤする
  • 推しにファンサされている同担に腹が立つ
  • 推しは自分だけを見ていて欲しい
  • 推しにリアコ(ガチ恋)している

チェックが多い人ほど同担拒否の可能性が高いのではないでしょうか?

この人はどっち?同担拒否を見分ける方法

SNSのプロフィールで同担拒否と書いているかどうか確認しましょう。現場での見分け方はありません。地雷系=同担拒否と思われがちですが、それはドラマや漫画のイメージにすぎません。(著者と仲良くしてくれている同担さんも地雷系です)

たとえ同担だとわかってもむやみに話しかけないで、相手の様子を伺ってみましょう。過激な同担拒否の方だと目が合ったら嫌そうな反応をされます。

同担拒否との接し方は?

仲良くしたいなと思った同担さんが同担拒否だった場合、とにかくそっとしておきましょう。
向こうに不快感を与えるかもしれないので、むやみに話しかけないことが重要です。
現場でもSNSでもこちらから話しかけることは控えましょう。

一人の推し活だって気楽で楽しい!ボッチ活のススメ

同担拒否とか他のファンの方との過度な交流がめんどくさいと思うと、基本的に1人で推し活を楽しむスタンスになることも。けど、それはそれで気楽で楽しいです!私のオタク仲間でも1人で楽しめるスポットやコツをたくさん知っていて、ボッチオタクを満喫している方も多いです。

また、他担(自分の推しとは違う人を推している人のこと)と行動する人も。自担がグループ所属なら、他担と一緒にいたほうがグッズがランダムのとき交換などしやすい、ファンサの奪い合いにならないなどメリットがありますよね!

実際に、推しとして活躍する男性にも聞いてみました

VitaminDayでは芸能活動を行うさまざまな男の子も紹介しています。今回は推しとして活躍する2人のメンズに「同担拒否はありかなしか」を、聞いてみました!

○フォロワー10万人超え&大人気TikToker『PPPSTUDIO』所属/やすこうぴさんの場合

編集部:「自分のファンに同担拒否がいたらどう思いますか?」
やすこうぴさん:「同担拒否、それ自体は別に悪くないと思います!けれど、『拒否』の部分が行きすぎて、他人に迷惑をかけるレベルの『同担拒否』になるのはやめたほうがいいと思います」

○『CAMPUSBOYS2023』に出場!夢は『オオカミ君』への出演だと語る青学ボーイ/せいやさんの場合

編集部:「自分のファンに同担拒否がいたらどう思いますか?」
せいやさん:「人気になってくれば、一定数そういう方はいらっしゃるし、仕方のないことだと思いますよ!本当は同担拒否がない世界が望ましい気もするんですけどね。
普通の恋愛でも、好きな人が友達と被った時、『よっしゃーっ!』とはならないじゃないですか(笑)それと同じことだと思います」

ありがとうございました!ファンの気持ちを自分ごとのように考えてくれるお二人が尊いですね。
推しのことが大好きだからこそ、普通の恋愛と同じように燃え上がるのかもしれない!けれど、他人に迷惑をかけたらダメですね。

まとめ

本記事では、同担拒否について解説していきました。
同担拒否に関しては、人それぞれの意見がありますね。

ファン同士オタク同士絶対に仲良くしなくちゃいけない決まりはありません。
イベントも推し活も1人で参加することになっても充実しますし、他担さんと交流できることも楽しいですよね。
周りに迷惑をかけなければ、自分のペースで応援できる「同担拒否」は、立派な応援スタイルとも思います。

自分にあったスタイルで、自分のペースで楽しく推し活しましょう。

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VitaminDay編集部

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