【推しとは】意味・語源・用語を徹底解説!推し活?オタクって何してるの?

コラム

ビタミンは、生きるために必要な栄養素。『Vitamin Day』では、毎日を頑張る素敵な女性にとって「心のビタミン」になるように、素敵な男性を推す皆さんの推し活を応援!

推し活は、あなたの心のビタミン。
『Vitamin Day』では、そんな推し活における疑問や不安を少しだけ解消し、より楽しくなる推し活情報を、推し活で人生変わった限界オタクのゆめみぃが発信します!

「推し」とは一体?丁寧に解説!言葉の意味・例文・用語集!好きとの違いは?これさえ読めば推し活についてわかる!

 

推し活リンク

 

「推し」とは一体何?

2000年代のオタク文化でよく使われた「萌え(もえ)」や「俺の嫁」などといった流行り文句が徐々に減り、いつの間にか世間は「推し」という言葉一色になりました。
その「推し」について解説していきます。

まず「推し」の意味とは

「推し」とは「好き」で、「人に推薦したい、紹介したい、薦めたい」と感じるほど熱意のこもっているお気に入りの物や人のことです。

「○○を推す」と言うときの主語はファン本人なのですが、「推し」は推している“対象”を表すものです。
推す=ファンが自分の推しに対して使う動詞、推しはその推している対象を示す単語というイメージです。

推す、推しの語源はどこから?

「推薦する」という意味の「推す」から「推し(ている)」という現在進行形表現になったのではないかと考えられます。つまり、単なる「好き」を超えて、人に推薦したい、紹介したい、薦めたいと感じるような対象を指しているのが「推し」と言えるでしょう。

推しという言葉の誕生のきっかけは?

「推し」という言葉が広がったのは、主に『AKB48』のアイドルオタク文化からです。
2000年初頭にはネット上では使われていたようです。
大人数いるグループのなかから最も好き、応援したい対象を「一推しメンバー」と表現するようになりました。
それが短縮化されて「推しメン」に。さらに略され定着したのが「推し」だと言われています。

推しが生まれる前に使われていた言葉「嫁」

以前は、「推し」と似たような意味合いで、自分の好きなアイドルやキャラクターを「嫁」と呼ぶことが主流でした。
主に男性が女性キャラやアイドルに対して使用していましたが、二次元界隈では女性が男性キャラクターに向けて「嫁」と表現することもよくありました。
ただし「嫁」という表現には婚姻をイメージさせるため、オタク文化に理解がない背景もあり、他人をお嫁さんと思い込んでいる危ない人と勘違いされることも。
男性に対して使う場合には、「男性を嫁などと勝手に女の子扱いするな」とオタク同士で喧嘩になることもあったのです。

現在、オタク文化はもちろん一般社会にも定着している「推し」は、どんなものでも対象となるものに使いやすいワードです。
この言葉が生まれて本当によかったなあと思いました。

ちなみに今でも「嫁」というワードを使う人は使いますが、ガチ恋勢が使う印象が強いです。
ガチ恋勢とは、推しに本気に恋していて推しと付き合いたい、結婚したいと思っているオタクのことです。

推しが生まれる前に使われていた言葉「萌え」

ちなみに「萌え」という単語も、著者の周り(声優オタク界隈)では今も使われています。
ただ、アキバ文化が流行していた頃に積極的に使われていたような頻度ではないです。
やはり「推せる」や最近では「尊い」「しんどい」の方が使われます。
また、「萌え」は二次元文化の中で使われていた言葉なので、ジャニーズなどその他の界隈では使われていないように思います。

推しという言葉の使用例

オタクが普段どのように推しと言うキーワードを使っているのか、実際の使用例を見てみましょう。

 「推し」の使用例

・僕の推しは〇〇ちゃんだ。
・あなたの推しキャラは誰ですか?
・今日も推しが尊い。
・推しは生きているだけでファンサ。
・ライブで早く推しに会いたい。
・先生の中での推しは社会科の先生です。
・赤リップの推しは〇〇メーカーの◯番ですね。

推し活とは

推しの応援に関する全ての活動、行動を”推し活”と呼びます。推し活は、ライブや舞台への参戦、新曲や動画の視聴、グッズ購入、投げ銭など、推しによって様々です。
また、推しが撮影で訪れた場所に行くこと、推しの誕生日を祝うこと、推しグッズと可愛い写真を撮るために映えスポットに行くことなど、ファンやオタクが自分達だけで楽しむことも含まれます。

オタクにとって「推し」とは、どんな存在なの?

「推し」がいる人にオタクにとって、「推し」とは一体どんな存在なのでしょうか?

SNSや掲示板などで語られる、「推し」の存在を表現する言葉を集めてみました。

推しの存在とは…

『平坦な人生の生きがいになる』
『頑張る活力になる』
『心の栄養になる』
『希望が持てる』
『元気の源になる』
『夢を見せてくれる存在』
『自分にとっての憧れ』
『推しを見ているだけで幸せ』
『生活に潤いを与えてくれる』
『友達のような感覚』
『疑似恋愛の対象』

など、オタクによってさまざまです。

推しは自分自身の生活とは離れた世界からではありますが、パワーをくれる存在です。
ストレス発散や気分転換として「推し」を楽しむライトな人もいれば、
辛い現実を抱えている人には、その辛さを忘れさせてくれるかけがえのない存在でもあります。

いずれにせよ、その人にとってのかけがえのない存在、それが「推し」です。

オタクは推しにはお金をかけてしまう…!

著者はあまりライブや舞台などは見に行かないタイプで、どうしてもお金がかかってしまうので現地じゃなくて映像でいいのでは、と思ってしまういわゆる、お金を使わないタイプでした。
しかし、推しのライブや舞台となれば「どうしても現地で見たい」という思いが強く、夜行バスに乗って遠方の会場まで赴きます。
また、人気投票などでもわざわざお金を出して推しに投票できるチケットも買います。
とにかく推しを応援している、と言う証を(少額ではありますが)金銭として表すという感覚です。
それほどまでに推しにはお金をかけたくなるものなのです。

なかには推しのために人気投票のチケットを100万円分購入する方も。
それだけ推しへの愛を形にできているのでファンやオタクは幸せなわけです。
もちろん自分自身を苦しめるような金銭の使い方は推奨できませんし、お金を多く使うことが偉いわけでは決してありません。
しかし、自分ができる範囲で推しにたくさんの愛をお金で表すことができるように、日々の仕事やバイト、将来の目標に向けての学業などを頑張ることができるわけです。

「推し」の表現のオタク用語集

「推し」と呼ばれるものの対象は広く、いわば概念のようになっています。
人によっては推しが1人だけ、とは限りません。複数の推しのなかから最も推している対象もあるわけです。また、対象を細かく限定したり、「推し」具合が具体的に表現されるようになったりしたため、今では「推し」を使ったオタク用語が増加しています。ジャンルによっては「推し」を表現するのに別の言葉を使うこともあります。

今もなお増え続ける「推し」表現

・単推し(たんおし)……応援し続けるひとりだけの対象を指す
・最推し(さいおし)……複数の推しがいるなかで、最も応援している対象を指す
・二推し(におし)……2番目に応援している対象を指す
・激推し(げきおし)……激しく応援している特定の対象を指す。同じ意味合いで神推し(かみおし)ともいう

・箱推し(はこおし)……応援しているグループ全体、もしくは、メンバー全体を指す。同じ意味で全推し(ぜんおし)や推しグル(おしぐる)もある
・DD……そのジャンルで活動する人を広く応援する主義(誰でも大好きの頭文字でDD)
広く浅く推し活をしている印象のため、一部の単推しやガチ恋勢には嫌われる可能性があります。

・推しメン(おしめん)……「推し」と同じ意味。最推しでも二推しでも使う
・推し様(おしさま)……尊すぎる推しに対して、敬意を込めて「様」をつけた表現
・推しちゃ……推しに対して「ちゃん」をつけた表現が省略されたもの
・推しぴ(おしぴ)……複数の推し対象をまとめた表現
・推し被り(おしかぶり)……ファン仲間と推しが被っている状態。同担と同じ意味だが、こちらは被り、というところでマイナス的な意図で使われやすい
・推し仲間(おしなかま)……同じ推し、もしくは推しが所属するグループやジャンルを同じように推している仲間のこと。こちらは仲間というワードが入っているぶん、とてもポィティブな意味で使われます

・推し活(おしかつ)……推しに対するファン活動を行うこと
・推し事(おしごと)……推しに関するファン活動全てのこと。「お仕事」とかかっている

・推し変(おしへん)……推している対象を変えること。「推し変なんて許さない」という曲もあるほど。
まだまだ、オタク用語はたくさんの表現があります

「推し」と「好き」の違いとは?

「推し」と「好き」って同じ意味じゃないの?と疑問に思う人もいるでしょう。ここには微妙な違いがあるのです。
その意味合いも、推す対象が何によるかで変わってきます。

芸能人や漫画・アニメのキャラへの推しは好きより強い

芸能人や漫画・アニメのキャラへの「好き」は、単純に気になる、くらいのミーハーな意味でも使うことができます。
しかし「推し」となると、「好き」というよりも強く応援したいなど熱い気持ちが入ってきます。
積極的に自分にできること(新曲など動画の閲覧、グッズ購入など)は全力でやってあげたい、など熱度が高くなります。

身近な人への推しは好きよりかなりライト

身近な人への「好き」は「親しくなりたい、近付きたい」という恋愛感情も含む場合が多いでしょう。
一方、学校や会社で「○組の山田君、推せるなあ」「部長推し」 などで使う「推し」は「外見が良い、印象が良い」など、恋愛感情などは一切抜きのライトな感覚です。

「将来的に有望株だと思うこと」も「推し」

まだ熱意があるわけではないけれど、これからさらに活躍しそうな予感がする対象や、好きになりそうな予感がする対象も「推し」と表現することがあります。
推しには一目惚れではなく、なんとなく気になり時間をかけてちょっとずつハマっていくというタイプもあるのです。

コスメやファッションなどを推す場合はオススメ

人物以外にも物に対しても推しという言葉を使うようになってきました。
コスメやファッションなどのアイテムにも推し、と使われます。
普通のコンビニやスーパーでも推しスウィーツ、推し惣菜なども聞くようになりました。
この場合は、オススメ(イチオシ)という意味合いで使われていることが多いです。
「推し」というワードが流行るようになってから企業や雑誌もその流行りに乗って使っているのかな、というのがオタクの印象です。
実際に会話の中でも「このリップオススメだよ!」より「このリップ私の推しなんだ」の方が相手に押し付けがましくなく、自分の良いと思ったアイテムを伝えることができる素晴らしい日本語の使い方だと思っています。

界隈・ジャンルごとに異なる「推し」の呼び方

界隈やジャンルによっては、「推し」という表現を使わないこともあります。
「推し」というワードを全く使わないというわけではないのですが、呼称が決まっていたりするのです。

ジャニーズの場合

担当……推し
自担……自分の推し
同担……担当が同じ人のこと
同担拒否……担当が同じ人を拒否する(仲良くしない)こと
他担……自分の推しではない人が推しの人のこと

ちなみにジャニーズ界隈の「担当」呼び文化は、「推し」ワードが流行るより前から存在し、かなり定着しています。むしろ「推し」「推し活」というワードには馴染みのないジャニオタさんの方が多いかも。

K-POPの場合

ペン……=推し。韓国語で"ファン"の意味。韓国表記では팬 です。
〇〇ペン……〇〇のファン
オルペン……=箱推し。"ALL+ペン"でメンバー全員のファンという意味。

推しというワードを使わない!というよりは、韓国語をそのまま使っているという印象ですね。

宝塚の場合

御贔屓……推しのこと。
宝塚歌劇団でも、”推し”というワードは使いません。以前、まだ宝塚歌劇団を知らない新規ユーザー向けに「宝塚で推し活しよう」というホームページを制作していたらしいのですが、既存の宝塚ファンの方にかなり不評で、そのサイトは閉鎖されてしまったという歴史もあります。

「推し」を使う人はどんな人?

元は『AKB48』など女性アイドルグループのファンがメインで使っていましたが、今ではジャニーズ、K-POPなど男性アイドルグループから、アニメ・漫画のキャラクターなど幅広い人たちが推しと呼ばれています。

アイドル

乃木坂46
櫻坂46
日向坂46
BTS
SEVENTEEN
TWICE
LE SSERAFIM
iLiFE!

韓国系アイドル、坂道シリーズ、地下アイドルも大人気です。

大人気地下メンズアイドルグループ「CoLoN:」の記事はこちら

漫画

テニスの王子様
弱虫ペダル
ヘタリア
五等分の花嫁
僕のヒーローアカデミア
呪術廻戦
チェンソーマン
推しの子

ジャンプなどの少年漫画などは魅力的な登場人物が多く、メディア化もされるため
推し活コンテンツとしても大人気です。

アニメ

Free!
吸血鬼すぐ死ぬ
おそ松さん
水星の魔女
TIGER & BUNNY

アニメでもコラボカフェなどで推し活を楽しむ人も多数です。

ゲーム

刀剣乱舞
あんさんぶるスターズ!
ラブライブ!
アイドルマスター シンデレラガールズ
ツイステッドワンダーランド

スマートフォンゲームから人気になるパターン。推しをガチャで当てるために、何万円も課金する人もたくさんいます。

ネットアイドル(YouTubeなど)

コムドット
すとろべりーぷりんす
宝章マリン
月ノ美兎
壱百満天原サロメ
葛葉

ネットの中では特にVtuberが人気です。

面白い!推しがテーマの作品トップ3

「推し」に関連する作品をご紹介したいと思います。「推し」がテーマの漫画、書籍からドラマまで、限界オタクライターが面白いと思ったものをまとめてみました。

漫画 『推しの子』

Amazonでで読む

電子コミックを読む

田舎の産婦人科医・ゴローの元に、彼の推しアイドル・星野アイが双子を妊娠した状態で現れる。ゴローはその妊娠出産に立ち会うことになるが、出産直前にアイのストーカーにより、命を落とす。
そして再び目が覚ますと、なんと推しアイドル・星野アイの子供として生まれ変わっていた。

原作 赤坂アカ
作画 横槍メンゴ
出版社 集英社
出版年月 2020年7月

田舎の産婦人科医・ゴローの元に、彼の推しアイドル・星野アイが双子を妊娠した状態で現れる。ゴローはその妊娠出産に立ち会うことになるが、出産直前にアイのストーカーにより、命を落とす。
そして再び目が覚ますと、なんと推しアイドル・星野アイの子供として生まれ変わっていた。

アニメ化も決まっているSFミステリー作品です!
”推しの子供に転生”という衝撃的な始まりから、芸能界を舞台に様々な事件が巻き起こります。
原作者は『かぐや様は告らせたい』の著者ということもあり、登場人物のキャラクターもストーリー性も綿密に作り込まれています。

\推し活をテーマにした漫画特集についてはこちらから/

『推し、燃ゆ』

作者 宇佐見りん
出版社 河出書房新社
出版年月 2020年9月

現役女子大学生が「推し」をテーマに書いた小説。
第164回芥川賞受賞の話題作品です。
「推しがファンに暴力を振るって炎上する」
リアルにどこかで聞いたことのあるような不祥事から始まる、主人公の心境が丁寧にリアルに描かれています。キラキラした推し活ではなく、激しく揺れ動く感情と不安定な日常をも感じさせます。「推し」のことで頭がいっぱい、日常生活にも推しが侵食しているオタクの様子を伺うこともできます。

ドラマ『彼女の私生活』

 美術館学芸員の主人公のストーリー。実は熱狂的なアイドルオタクであり、仕事や恋愛に翻弄されながらオタク活動に全力を注いでいます。
またKPOPのオタク事情についても学ぶことができて楽しいです。

初月無料のU-NEXTで「彼女の私生活」を観てみる

まとめ

今回は「推し」についていろいろ解説してきました。

今はまだ「推し」という存在がいない人も「推しがいると人生が変わりそうだなあ」とぼんやりとご理解いただければと思います。

推しについてさまざまな意味なども解説しましたが、とにかく自分が「推したい」と思えればそれが推しです。
これからみなさんが楽しい推し活ライフを送ることができますように。

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ゆめみぃ

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https://twitter.com/genkaiota_yumem 元8年間ニートの限界オタク系ライター。 推しの沼にハマり、推し活費を稼ぐために社会復...

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