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【久保島 一智さん】父の背中を追い、華道の世界へ! 感性を磨き人と植物を活かす華道家

文化人

ビタミンは、生きるために必要な栄養素。『Vitamin Day』では、毎日を頑張る素敵な女性にとって「心のビタミン」になるような、前向きでパワー溢れる男性を紹介しています!

今回ご紹介するのは、華道家の久保島 一智さん! 子ども向けのいけばな教室を開いたり、いけばなをライブイベントで披露するなど、いけばなを知らない人でも身近に感じることができる活動をする一智さんの魅力をVitamin DayのNanamiがお伝えします!

お名前(ふりがな):久保島 一智(くぼしま かずのり)
ニックネーム:ぼぼ
生年月日:1983年2月8日
血液型:A型
出身地:横須賀市
現在のお住まい:横浜市
身長:168cm

第一印象はどんな風に言われることが多いですか?
チャラい」と言われます。

 ーご自身の性格をひとことで表すと?
「頑固」だと思います。

趣味は何ですか?
スキューバダイビングです。
大学のサークルで、初めてスキューバダイビングに出会い、それから毎年潜りに行くほどハマっています。夏のシーズンだけではなく、冬のダイビングもかなり好きです。冬の方が海中の透明度がよく、綺麗なんです!
水中ではボンベを背負って潜りますが、陸上では味わえない無重力感(中性浮力)を体感できることが、何よりの楽しみです。水中写真も少ししますが、魚よりも地形の方が好きです。普段は、伊豆半島で潜ることが多いですね。

学生時代は何部でしたか
高校生の頃は、柔道部に所属していました。当時、身長が165cmと小さく「大きい人に負けたくない」という理由で柔道部に入りました。そんな柔道部も、1年ほどで退部してしまい、それからはバイトに明け暮れていました。

ーこれまで出演された作品や参加されたプロジェクトなどあれば教えてください。
・草月流いけばな展
・筆ロックライブイベント
・京浜急行電鉄イベント列車装飾
・アートイベント大人のための文化祭…等

人生のターニングポイントを教えてください。
29歳のときにたまたま見に行った、いけばなの展覧会が人生の大きなターニングポイントだと思います。
父はいけばなの教授で、父からいけばなの展覧会のチケットをもらい見に行きました。「色々な作品があるな」と見て回っていた中で、ふと床の間の作品が目に入りました。今でもハッキリと覚えていますが、桜と垂れ柳の大作でした。桜の雨が降り注ぎ心を洗い流すような作品で、恥ずかしながら感動をして涙が出ました。
どんな人が作ったのかと思って名札を見たら、自分の父の作品でした。そのとき、初めて父の仕事の凄さが分かりました。
いけばなは「花をいけたら人になる」と言いますが、その作品は間違いなく父の姿でした。
それがきっかけとなり「人の心に響くようなものを作りたい」と、いけばなの道に進む決心をしました。
それまでバイク屋で働いていましたが退職し、花の道に進み始めました。しかし、すぐに父から教えてもらえるわけでもなく、東京大田市場の花き部の仲卸に勤めました。ずっと父からは、いけばなの世界で生きることを反対されていましたが、勤めてから1年ほどしたときに、ようやく父から教わることができるようになりました。
現在では、いけばな教室を主宰したり、各地のイベントなどで、いけばな普及の活動をしていますが、未だに父の教室で月謝を払いながら学んでいます。

ーお父様がいけばなの世界で生きることを認めてくれた理由をどのように考えていますか?また、久保島さんにとってお父様はどのような存在ですか?
認められたとは思っていません。でも「自分で道を切り開くための手助けはしてやる」と思ってくれているんじゃないかなと感じますね。なので、甘える気は全くありません。
父は草月流だけでなく、華道会全体で見ても、見習うべきところの多い師匠です。

ー華道の世界に入り、大変だったことや挫折するような経験はありましたか?
常に大変なことがあるので、それを楽しいと感じられるように、自分の中に落とし込むことが大変でした。いけこみ(作品づくり)は、常に新しいものを生み出すので、生みの苦しみは常日頃感じています。ただ、それも含めて「楽しい」と思います。

ー現在の活動について教えてください。
子どものためのいけばな教室です。
今後は、他ジャンルや他流派とのライブパフォーマンスといった活動に力を入れていきたいです。

ー現在の活動を始めたきっかけは?
子どもが花に触れたときに起きる感動の瞬間や、頭の固くなった大人にはない発想が作品に表現されたときに、子どもの感性が豊かになると思い、子どものためのいけばな教室を始めました。

ー子どもたちと触れ合う中で、いけばなに対する新たな発見や気付きはありましたか?
大人の常識を覆す作品を目の前で作ったときが一番ですね! その子は初めて花をいけたのに、茎だけをいけたんです! 目から鱗でした。

ー日頃、どんな想いで活動しているのか教えてください。
大きく分けて2つあると思います。
まず1つ目は、僕が扱う植物は、どこかで生きていたものを切り取って使います。それは人間のエゴです。切られた植物はそう長くは生きられないため、その儚い命を大切に扱い、そこから命の尊さを常に考えながら花をいけています。
そして2つ目は、教科書に書いてある通りにいけるいけ花は、マジでつまらないと思います。植物に触れる“触覚”や香りによる“嗅覚”、植物の細かな変化に気づく“気付き”などをフルに感じて、感覚を磨くことを意識して、活動やいけばな講座をしています。

ー日常生活の中で、感性を磨くために意識していることはありますか?
とにかく五感を使うことです。嗅覚に集中したり、何かに触れたときに触覚に集中したり…。言葉で書くと難しいですが、マインドフルネスに近いです。
また、ストレスを溜めると感性が鈍るので、ストレスを感じないメンタルの持っていき方を心掛けています。

ー最も印象深かったお仕事のエピソードを教えてください。
約200人の前で、いけばなライブパフォーマンスをしたことがとても印象に残っています。
それまで、大人数の前でいけばなライブパフォーマンスをやった経験がなく、出演が決まった際はとても不安でした。
そして、音源が決まったのが約1週間前。それから、音楽をずっと聴いて、練習を何度も繰り返しました。完成した作品だけでなく、製作過程も魅せるパフォーマンスは、今まで味わったことのない高揚感を得ることができました。
正直、手が震えもしましたが、心臓の鼓動が高鳴る瞬間を感じたのは、このときが初めてかもしれません。

ーライブパフォーマンスでの反響は何かありましたか?
元々「いけばな=堅苦しい」を覆して受け口を広げるために、ライブパフォーマンスに出場した。なので、会場からの「いけばなってこんなことも出来るんだ!」という反応が出たときは最高でしたね! 今後は、他ジャンルの方々とのコラボ企画の話も出てきているので、良い反響があったと思います。

ー普段“生け花”を“いけばな”とひらがなで書かれているのには、何か意味があるのでしょうか?
いけばなの文字にはそれぞれ意味があると思っています。
『生け花』は、生きている花、生命力。
『活け花』は、花を活かす。
『造け花』は、造形的に造る花。
『イケ花』は、時代に合わせたイケてる花。
という意味を自分の中に持って活動をしているので、あえてひらがなで書くようにしてます。

ー目標としている人や憧れの人はいますか?
目標としているのは、父親です。30歳目前で父の作品の凄さが分かりましたが、同じ仕事をさせてもらうようになってから、とてもたくさんの人たちから慕われていることを知りました。
その時に、お弟子さんが数百人いたことを初めて知りました!
基本的に器の大きい父ですが、筋の通らないことに関しては、本気で怒られます。「いけばなは、植物を活かす。人生は他人を活かす」ということを教えられました。

ー今年中にやり遂げたいことは?
2ヶ月に1度は新しいことに取り組もうと活動しているので、それをきちんと継続することです。

ー2ヶ月に1度は新しいことに取り組まれているということですが、最近新しく始めたことを教えてください。
小さなことですが、毎日体組成計に乗って、体重等をチェックしています。意外と知らなかった自分を知ることができ、体調管理を心掛けるようになりました。

ー将来の目標や夢を教えてください。
天皇陛下の御前に花をいけて披露することと、情熱大陸に出ることです。

もし宝くじがあたったらやりたいことは何ですか?
無人島を買って、プライベートダイビングスポットを作りたいです!

ファンとの理想の「オフ会」は?
定番のビンゴ大会とかしたいですね。

好きな女性のタイプは?
外見は、身だしなみが整っていれば、そんなにこだわりません。内面はきちんと感謝を伝えられて、笑顔の素敵な人です。

ー好きな女性の仕草を教えてください
仕草と言えるか分からないけど、やっぱり笑顔が素敵な人ですね!

理想のデートプランを教えてください
あまり決めすぎず、「明日。こうしたいね」と雑談の中で決めたいです。話してる時間も楽しいから、サプライズは別として、独断ではあまり決めることはないと思います。

好きな食べ物は何ですか?
肉料理です! 焼き肉、しゃぶしゃぶ、ステーキ、餃子、ハンバーグなど、お肉料理が大好きです! 食べ盛りの高校生のころ、友達家族と餃子パーティーをしたときに、50個以上食べたら、友達のお母さんに怒られたというくらい、餃子は好きですね!

お酒を飲むのは好きですか?
お酒はほとんど飲みません。月に1回、ビールを1缶飲むくらいです。
お酒を飲むと眠くなるので、飲み会の席でも飲まずにテンションを上げています。

ーVitamin Dayの読者にひとことお願いします!
何かプラスになることを探している人や、感性を磨きたい人、五感を意識し続けている人、何も趣味がない人、自己表現に困っている人、色々な人がいると思いますが、そんな人たちはいけばなをやってみてはいかがでしょうか?
僕はとにかく感性を大切にしています。感性は磨かなければ光らない。それは1日磨いても光るわけがなく、続けることが大切だと思います。だから、僕の講座は「5回来るまでは楽しさは分からない」とよく言われます。
感性を磨くということは、心を豊かにすること。いけばなだけが正解ではないと思うので、他のことでも良いと思います。でも、必ず何かで磨かなければ、光ることはないと思います。

ーファンの皆様にひとことお願いします!
花はいけたら人になる。いけばなで自己表現をしてみませんか!

華道家のお父様の作品をきっかけにご自身も華道の世界へ入ったという、人生のターニングポイントには運命を感じました。“感性は磨くもの”という言葉にとても感動しました。それは、努力し続けた久保島さんだからこそ行きついた答えなのではないかと思います。ライブパフォーマンス以外にも、新しいいけばなの世界を作り続けてください! 素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

久保島 一智さんのSNSはこちら
Instagram https://www.instagram.com/kazunori.kuboshima_ikebana
Twitter https://twitter.com/PiCAuV94T0ofKBk

VitaminDay編集部

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