• HOME
  • 記事
  • 文化人
  • 【山口颯一さん】「自分の使命は『社会』から見たLGBTQの意識を変えること」。トランスジェンダー男性のマルチな挑戦!

【山口颯一さん】「自分の使命は『社会』から見たLGBTQの意識を変えること」。トランスジェンダー男性のマルチな挑戦!

文化人

ビタミンは、生きるために必要な栄養素。『Vitamin Day』では、毎日を頑張る素敵な女性にとって「心のビタミン」になるような、前向きでパワー溢れる男性を紹介しています!

今回ご紹介するのは、 LGBTQについて発信しているトランスジェンダー男性の山口颯一さんです。2014年に立ち上げた一般社団法人で主に講演活動やアドバイサーを行っており、他にもモデル活動や脱毛サロンの経営とマルチに活躍されています!Vitamin Dayのgumiが山口颯一さんの魅力をお伝えします!

お名前(ふりがな):山口颯一
ニックネーム:しょういちくん、しょうちゃん
生年月日:1990年2月25日
血液型:A型
出身地:三重県伊勢市
現在のお住まい:東京
身長:160cm

ーお名前・所属・肩書きを教えてください
一般社団法人ELLY 代表理事の山口颯一です。
三重レインボープライドというイベントの共同代表もさせていただいています。
1990年に女性として生まれ、20歳の時に男性に性別変更しました。
最近はモデル活動をさせてもらっています。一つの生き様のロールモデルでありたいと思い、トランスジェンダーロールモデルとも名乗っています。

ーこれまでの活動について教えてください(出演された作品や参加されたプロジェクトなどあれば教えてください。)
2016年に一般社団法人ELLYを設立し、LGBTQに関わる講演会講師やアドバイザーをしています。2018年にはニューヨークで開催されたLGBTツーリズム世界会議に招待していただいたり、今年2021年4月に三重県の推薦で聖火ランナーとして走らせていただきました。

人生のターニングポイントを教えてください。
小学校6年生の時、(性に対する)ストレスがピークに達して、学校の屋上から飛び降り自殺をしかけたことがあります。屋上の柵を乗り越えてあと片足をかけたら死ぬ、というところで友達が止めに来てくれて…。その後、友達と色々話をしながら、その子自身が抱えている悩みを暴露してくれたんです。その時に「悩みって誰でも持つんだ」とハッとしました。

僕は講演活動も行っていますが、僕の講演会のゴールは、この原体験に繋がっています。
誰しもが悩みを抱えながら生きているけれど、職場・友達関係・家族など全てがそこに繋がっているので決して他人事ではないよね、と。LGBTを一つの例として、参加者の方に『悩み』の根っこの部分を考えていただくきっかけになったら嬉しいです。

ー現在の活動について教えてください。
学校・企業のLGBTQに関する講演活動、アドバイザーを行っています。僕が生まれ育った場所からLGBTQに対する意識を変えていきたいと思い、三重県を中心に活動しています。主に三重県での活動が多いですが、全国や海外からの講演依頼も多いです。他には株式会社トンボ(主に学生服事業)のジェンダーレス制服を始め、アドバイザーもしています。

ー現在の活動を始めたきっかけは?
23歳の時、僕のことを慕ってくれていたトランスジェンダーの高校生の子が自殺したことです。家族にカミングアウトした時に、なかなか受け入れてもらえなかったことが原因でした。
僕自身もショックで酷く落ちこみ、結果を招いてしまった原因について悶々と考えましたが、生まれ持った性やご家族、誰を責めるわけでもなく、まずはこの環境を作った『社会』を変えないといけない、と思ったんです。

このことを当時大学生の友人に話したところ、ゼミの勉強会でこの体験を話して欲しいと言ってくれました。当時、身近な人にしか自身の性を公表していなかったので、大衆でのカミングアウトはとても悩みましたが、「でも、(カミングアウトして)非難されたり周りに迷惑がかかるかもしれないと考えていること自体が今の『社会』の現実。

だからこそ、自分の使命は少しでもこの『社会』から見たLGBT意識を変えることじゃないのか」と思い、決意を固めました。『社会』を少しでも良い方向に向けないと、この子のように未来のある若者を失くしてしまう。もう二度と同じことは繰り返してはいけないという気持ちが後押ししてくれました。

当日は予想を上回る人数が参加してくださり、熱心に話を聞いてくれました。教授からも「あなたの話はもっとたくさんの学校や企業に届けていくべきだ」と太鼓判をいただき、そこから口コミで依頼が来るようになり、現在に至ります。

ーこれまでに最も印象深かったお仕事のエピソードを教えてください。
地元、伊勢市で第一走者の聖火ランナーをさせていただいたことです。伊勢神宮の外宮前から母校のマリア保育所までの200mですが、この道って、当時は毎日のように「なんで僕は女の子なんやろ」と悩んだり、父親から「もっと女の子らしくしなさい」と言われ続けた苦い思い出の道なんですね。
しかも、聖火ランナーは一般枠ではなく推薦枠で、これまでのLGBTの活動を認めてもらえた気がしました。過去にたくさん悩みながら、辛い思いをしながら通っていた思い出の道が、最高の思い出に変わった瞬間でしたし、とっても嬉しかったです!

ー本当に色々な思いを抱えていたのですね。ちなみに、山口さんは性別適合手術を受けられていますよね?手術前後では、どんな気持ちの変化があったのでしょうか?
そもそも女性の体として生まれてしまっただけの男性なので、違和感というより嫌悪感の方が強かったです。性別適合手術が終わって、邪魔で仕方なかった胸板の2つの膨らみが平らになったのを見た時「やっと、本当の自分になれた…!」と喜びで自然と涙が溢れてきました。
これまでは、嘘と我慢で固めてきた人生でしたが、やっと好きなことができる、やっと自分の本音で生きていける、と思ったら嬉しくて堪らなかったです。

ーなるほど。等身大なお気持ち、とても心に響きます。山口さんの将来の目標や夢を教えてください。
近い将来、三重県にレインボータウンを作りたいです!6月は「プライド月間(Pride Month)」と言われ、LGBTQに誇りを持とう!とLGBTQのシンボルカラーでもあるレインボーを使ったイベントが世界各地で開催されます。レインボーカラーをモチーフにしたシンボルを飾ったりとか。
それに倣って、地元三重県の企業や学校や地域の皆さんが、当たり前のようにレインボーフラッグを立てるLGBTQフレンドリーな風景を目指しています。

ーレインボータウン、ぜひ見てみたいです!ちなみに、最近新しく始めたことはありますか?
2021年6月から新宿にLGBTQフレンドリーなプライベート脱毛サロンをオープンしました!
トランスジェンダーの方向けに、男性らしさを追求するお手伝いしています。特にメンズ眉毛が得意なのですが、眉毛一つで中性的な顔立ちでも男っぽく見せることが出来るのでおすすめです!

ー素敵ですね!ちなみに、男性らしさとして目標としている人や憧れの人はいますか?
今市隆二(三代目J Soul Brothers)さんのビジュアルが理想であり、憧れですね。男前すぎて余裕で1時間は見てられます。眉毛の形とかミリ単位で研究しちゃう(笑)

好きな女性のタイプは?
尊敬できる人! あとは、自由にさせてくれる人。僕が自由人なんで、例えばカナダ留学行きたいって言ったら「いってらっしゃい」って軽く言ってくれる人がいいかな。外見だとショートヘア。最近は年上も好きですね。

 理想のデートプランを教えてください
彼女の行きたいところに連れて行きたいですね。
そのためのデートプランは考えますし、一緒にいる時間をちゃんと大事にしたいので笑顔にさせる自信はあります!

ーVitamin Dayの読者にひとことお願いします!
今の活動を始める前は、嘘と我慢で固めてきた人生だったので、皆さんには心のままに行動してほしいなって思います。持ちたいものがあれば持ってください。着たい服があったら着てください。なりたいものがあったら、なったらいいんです。
自分で好きなように選択して生きられたら、なんて幸せなんでしょうね。あなたの人生の物語はあなたでしか作れません。だから、心が赴くまま自由に楽しく生きていってください!

ーファンの皆様にひとことお願いします!
楽しく行こうぜ! 笑って過ごそうぜ! 一日一回笑顔でいきましょう!明るくて周りを笑顔にさせる太陽のような存在の山口さん。ご自身の生まれ育った三重県から社会を変えていくという想いがとても印象でした。これからの活動が益々楽しみです。
素敵なお話を聞かせていただきありがとうございました!

山口颯一さんのSNSはこちら
HP https://ellyjapan.com/
Instagram https://www.instagram.com/ellyshoichi/?hl=ja
Twitter https://mobile.twitter.com/ellyshoichi
YouTube https://youtu.be/qvldAAcwvMs
LINE LIVE https://linliv.ee/oYfC5aV/co/ot/sh/ce

 

VitaminDay編集部

882,460 views

推し活は "心のビタミン" 。『推し』として夢に向かって頑張る男性や、その男性を応援する素敵な女性の推し活ライフに役立つ情報を発信しています。

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

公式LINE